町が贈り物になるってすごいスケールの話。
城壁に囲まれた高原の街、トランコーゾ
トランコーゾ 基本情報
ポルトの南東約160kmに位置する
総合評価: | |
町までのアクセス: | |
田舎町の雰囲気: | |
絶景レベル: |
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Originナザレ08:10発
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Viaコインブラ09:50着 10:30発
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Destinationトランコーゾ13:20着
ナザレからバス利用。
料金€19.80
*2021年6月ダイヤの時間
最新のダイヤはこちらで確認ください。
(Rede Expressos)
トランコーゾへの道 周辺の町からバスの利用をトライしてみよう
リスボンからは、曜日によっては、リスボン朝8:00発/トランコーゾ13:20着の直行バスがあります。(SeteRiosバスターミナル発)
ただ乗車時間が5時間20分でかなり長め。
このバスは、ミランダ・ド・ドウロ行きで、途中、ファティマ、コインブラ、ヴィセウ、セロリコ・ダ・ベイラ等の町を経由します。
これらの町を観光して一泊し、その後トランコーゾに向かう様なコースを組み立てると一回の移動時間は短くなります。
私が訪問した時は、ナザレからコインブラを経由してトランコーゾへ向かいました。
帰りは、15:35トランコーゾ発セロリコ・ダ・ベイラ行きのバスがあり、こちらを利用しました。
距離的には、ポルトからが近いですが、ポルトからの直行バスはありません。
日帰り観光できるようなスケジュールを組む場合は、ビゼウで上記リスボンからのバスに乗り継げるようポルトを出発する必要があります。
行き帰り共にバスの運航曜日、時間が不規則なので、こちらのページで運航ダイヤを確認しながら計画を立てるとよいです。
バス利用での予定がうまく合わない場合は、周辺の町(セロリコ・ダ・ベイラ等)からタクシーを利用する方法もあります。
トランコーゾの町を歩く 王妃へプレゼントしたくなる町
トランコーゾは、細い道と石造りの家々に、今も中世の雰囲気を色濃くただよわせた村です。村は標高870メートルの高原にあり、そのためこの地はスペインとの国境を守る上から戦略の要所となり、中世には重要な要塞の1つとなりました。
城壁の表玄関であるポルタ・デル・レイは、1282年、この地のサン・バルトロメウ教会でアラゴン王国のイザベルを妃に迎えたディニス王をたたえて建設されたものです。王はこの地を所轄地として王妃に与え、税を免除した市を設けました。
引用元:ポルトガル政府観光局ホームページ
トランコーゾの見どころ
サンタマリア教会
聖ペテロ教会
ミゼリコールディア教会
旧市街を歩く
旧市街の正面玄関 ポルタ・デル・レイ
トランコーゾ城
バスは、旧市街の北西側のバスターミナルに着きます。
バスターミナルは、とてもきれいに整備されていて、トイレもあります。
バスターミナルを出て右手に進むと、旧市街の入り口 ポルタ・ドゥ・プラドがあります。
トランコーゾは、城壁に囲まれた小さな街。
見どころは城壁内にまとまっていて、2時間ほどで見て回ることができます。
旧市街 北の入口 ポルタ・ドゥ・プラド
ポルタ・ドゥ・プラド付近には、城壁に登ることのできる階段があります。
ただ、歩けるのは城壁の一部で城壁を一周することはできません。
また途中で降りる階段はないので、城壁に登って少し景色をみたら、来た道を戻って登った階段から降りる感じです。
サンタマリア教会
町の北側にひっそりと建つサンタマリア教会。
町の賑やかな場所から少し離れていて、周囲は木々に囲まれています。
訪れた際は、中には入れませんでしたが、落ち着いた雰囲気が味わえました。
聖ペテロ教会
町の中心にある教会。
さらし台があることから、かつての町の中心であることがわかります。
ミゼリコールディア教会
聖ペテロ教会のすぐ隣にある教会。
こじんまりした教会ですが、トランコーゾの教会で唯一中に入ることができました。
旧市街を歩く
ミゼリコールディア教会とポルタ・デル・レイを繋ぐコレドウラ通りは、お店が並び、町で一番賑やかな場所です。
聖ペレロ教会の裏の細い道を入っていくとアレグリーア通りに入ります。
植栽や花壇の花を眺めながら、ポルトガルらしい町並みを歩くのも楽しいです。
旧市街の正面玄関 ポルタ・デル・レイ
長距離バスは町の北側に着くため、北側のゲート(ポルタ・ドゥ・プラド)から旧市街に入りましたが、こちらが町の正面玄関。
門をくぐるとコレドウラ通り、ミゼリコールディア教会へ至り、町の中心部へ繋がっています。
トランコーゾ城
お城の入り口には、管理人のおばさんがいて、「どこから来たの?」と気さくに話しかけてくれました。
城壁がかなりきれいな形で残っていて、中に入ると登ることができます。
旧市街と町周辺の景色を一望することができるので、是非訪れたいスポットです。
中世の雰囲気が色濃く残るかわいらしい町
訪問した時は曇りがちでしたが、天気の良い日なら、周辺の緑とオレンジの屋根の鮮やかなコントラストを楽しめると思います。
ポルトガル中部の歴史的村々らしい、石造りの家の並ぶ町並みは、王妃にプレゼントしたくなるのも納得の雰囲気です。
交通の便が悪いですが、その分中世ポルトガルの雰囲気が色濃く残っています。
かわいらしいポルトガル中世の町の雰囲気を楽しみたい方にお勧めです。
次回は、ポルトガル中部を離れて、南部の町を紹介します。