ポルトガル

【ポルトガル/シルベス】イスラム統治時代のポルトガルを伝える「赤い城」を求めて シルベスへ

「赤い城」って、珍しいですよね!

アルガルヴェ最大の建築物「赤い城」を見に行こう シルベスを歩く

シルベス 基本情報

ポルトガル地図 シルベスはポルトガルの南

リスボンの南約230kmに位置する

総合評価:
町までのアクセス:
田舎町の雰囲気:
絶景レベル:
Traffic Access
  • Origin
    ファーロ
    16:17発
  • Via 直行/乗り継ぎ無し
    鉄道乗車時間 1時間12分
  • Destination
    シルベス
    17:29着
    シルベス駅から旧市街まで徒歩25分

ファーロから鉄道利用。
料金€15.25
*2021年6月ダイヤの時間
 最新のダイヤはこちらで確認ください。
 (CP – Comboios de Portugal

リスボンからバス利用の場合
1日4便(直行)、所要時間3時間5分
料金€19.50(Rede Expressos

シルベスへの道
リスボンからバスで約3時間 ファーロから鉄道で約1時間半

シルベスは、ポルトガル南部地方の町。

リスボンから町の中心部までバスが乗り入れていて、一日4本あるので、リスボンから直接行く場合には、バスでのアクセスがオススメです。

リスボンからのバスは、SeteRiosバスターミナルから出発します。

鉄道の場合は、リスボンから最短で所要時間3時間6分、Tunesで乗り換えが必要。
シルベスの駅は町の中心部から遠いので、リスボンから直接行く場合はバスがよいと思います。

今回は、ファーロという町から移動する旅程だったため、鉄道を利用しました。

ファーロからシルベスへは高速バスはなく、バスなら路線バスを乗り継いでいく感じ。

路線バスは、現地でないと時間を調べづらいため、事前に調べ易い鉄道を利用することにしました。

鉄道は、ファーロからの乗車時間は短いですが、駅がシルベスの中心部から離れており、駅から歩かなければいけないのがデメリットです。

シルベスを歩く 約3時間で町歩き。

シルベス駅からシルベス市街までの地図

駅に着いたら旧市街を目指します。

駅周辺でタクシーを見つけるのは難しそうなので、徒歩で。

駅から旧市街まで、約2Km、徒歩で約25分かかります。

一本道なので、迷うことはありませんが、ややアップダウンがあり、荷物があるとちょっときついかも。

丘を越えるとシルベスの町並みが見えてきます。

シルベスに到着した列車車両
シルベス駅に到着
シルベス駅前の踏切
着いたホームと反対側の方向へ進む。

シルベスの見どころ

シルベス城
シルベス大聖堂
旧市街を歩く
アラデ川対岸からの眺望

シルベス市街地図

見どころは、シルベス城を中心とした旧市街エリアとアラデ川対岸からの町全景の展望です。
お城の見学も含め、3時間ほどで見て回ることができます。

シルベス城

シルベスの見どころは、なんといっても、この「赤い城」です。

シルヴェスはかつてアルガルヴェ(Algarve) の古代アラブ王国の首都であり、その最重要都市でした。その時代にシルヴェスは堂々たる外形を作りました。赤い色合いの城がそれで、冒険心をそそられます。

イスラム教時代のポルトガルの最も美しい軍事的モニュメントとされるこの城は、アルガルヴェ最大の建築物でもあります。その塔と壁はモンシーケ山脈(Serra de Monchique) の丘に立っています。そのため領地を監視し、敵からの攻撃を防御することができました。

引用元:ポルトガル政府観光局ホームページ

シルベスに到着したのは夕方でしたが、まだ城内に入ることができました。

夏期(4/1~10/20)は、20:00まで空いています。(最終入場19:30)
冬季(10/21~3/31)は17:30までです。
料金:€2.80
現在の営業時間は要確認ください。

ポルトガルは、サマータイムのせいもあり、夏は20時くらいでも薄明るいです。

お城の中は、かなり広く、庭園のようになっています。

ヤシの木を見ると南部に来たなって感じがします。

シルベス城入口外観
赤茶色い壁面が特徴
赤い壁のシルベス城
朝日を浴びると赤さが際立ちます
幾何学模様のようなシルベス城内の修復現場
修復されている箇所も
ヤシの木の並ぶシルベス城内の庭園
中は庭園になっている

シルベス大聖堂

イスラム教支配時代にモスクがあった場所にレコンキスタ後建てられたカテドラル。

国土回復運動/レコンキスタ

イベリア半島でのキリスト教勢力がイスラーム勢力を排除する動き。レコンキスタ。

8世紀に始まるイスラーム支配に対する、イベリア半島のキリスト教徒による反撃の動き。11世紀から活発となり、15世紀末まで続く。レコンキスタとはスペイン語で再征服の意味で、国土回復運動とも言われる。

引用元:世界史の窓

一部に、お城と同じ赤い石が使われています。

入口付近は茶色、壁は白いシルベス大聖堂建物
重厚な雰囲気
シルベス大聖堂遠景 右端の一部はシルベス城と同じ赤い壁
ところどころお城と同じ赤い壁が。

旧市街を歩く

お城の南側に広がる旧市街には、建物がひしめき合っています。

レストランも多数あるので、町歩きしながら、どこでご飯を食べようか考えるのも楽しいです。

家々が並ぶ市街地
ポリカルポ・ディアス通り
オープンテラスのあるレストランもある通り
エリアス・ガルシア通り
坂道下から望むシルベス大聖堂
坂道が多い

川沿いに咲く紫色のジャカランダの花
ジャカランダの紫が青空に映える

アラデ川対岸からの眺望

町全体の様子は、アラデ川の対岸から眺めるとよいです。

シルベス城、大聖堂、旧市街の町並みをすべて見渡すことができます。必見です。

シルベス全景 左が市街地、右にシルベス城と大聖堂
シルベス全景
シルベス城
やはり赤い城が特徴的
市街地と周辺の木々に囲まれたグリーンベルト
周りはグリーンベルトに囲まれている

お城みたいなホテル Hotel Colina dos Mouros

川の対岸にあるホテル。ちょっとお城のような外観です。

市街地からは少し離れていますが、それ故に部屋からシルベスの町を見渡せるところがポイント。

部屋からの眺望は、最高です。プールもあり、施設は充実しています。

一泊朝食付きで一部屋€60。

赤茶の柱が何本かあるホテルHotel Colina dos Mourosの建物
お城っぽい雰囲気
草木の奥に建つホテルHotel Colina dos Mourosの建物
緑の中に建つ
ホテル客室から見えるシルベス城
部屋からもバッチリ見えます
ホテル客室から見えるホテルのプールとシルベス城
プールもあります。

一人でも入りやすいレストラン Marisqueira Casa Velha

あまり日本人にはなじみのないシルベスですが、観光客は多いようで、川沿いや旧市街を中心にレストランの数は多いと思います。

ただ、何となく一人では入りづらいちゃんとしたお店が多かった気がします。

そんな中、こちらのお店は軽食メニューも提供している、比較的一人でも入りやすいお店。

ポルトガル料理やシーフード料理がお得意のようですが軽食メニューもあり。

こういう、メインとフライドポテト(もしくはライス)とサラダ、というワンプレートの軽食を出している食堂がポルトガルではよくあります。お値段は、飲み物込みで€10くらいです。

オムレツとフライドポテト、サラダのプレートとオレンジジュース
チーズハムオムレツ

赤い城を眺めながらイスラムの栄華を偲ぶ町

シルベスの特徴は、やっぱり赤い城。

これを見るために来る場所かな、と思います。

イスラムのかつての栄華を頭の片隅に、でも単純に珍しい赤い城と絶景、町歩きを楽しめればいいと思います。

シルベスは、少し変わった絶景を見たい、という人にお勧めの場所です。

赤い城、珍しいのに加え、赤いと迫力が増している気がします。必見です。

ABOUT ME
オレンジの屋根の管理人
ヨーロッパ(主にポルトガル)の田舎と南の島に旅行するのを楽しみに毎日働くサラリーマン。 訪問した国は50か国以上。総合旅行業務取扱管理者資格取得。 初めて来たはずなのにどこか懐かしい、そんな田舎の町への旅を紹介します!

POSTED COMMENT

  1. ポルトガルが好きなんです より:

    ポルトガルが大好きなおばーちゃんです。
    コロナ禍か収束したらまだ見ていないポルトガルの街を
    歩いてみたいと思っています。
    とても丁寧に書かれているブログで参考にさせていただきたいと思います。これからも頻繁に出入りしますが宜しくお願いします。

  2. ポルトガルが好きなんです より:

    お恥ずかしい。ごあいさつは前回もう済ませておりました。
    ボケまくりです。失礼しました。
    ブログでご紹介くださる町はどれも地球の歩き方には乗っていない観光化していない良いところばかりでとても興味がわきます。そろそろ次の旅のルートを作ろうかと、その時はまたいろいろとご指導ください。

    • コメントありがとうございます!
      ガイドブックに載っていない町の情報を探すのってなかなか手間がかかりますよね。
      次回のご旅行の参考になればうれしいです。
      どうぞよろしくお願いいたします。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA